暗記力

私、とにかく暗記が苦手で、

学生時代は苦労した。
 
今の時代もそうだけど、
暗記力がある人はお得だとおもう。
ある程度の学力までいけば
理解力が必要となるけど、
それまでは暗記力が強ければ
たいていの科目は
高得点をとれるはず。
 
生まれたときから、すべてのもの存在に名前があって、
それを覚えて話して会話を成立させていく。
何一つとして、自分がつくった言葉も
ないけれど、
それが当たり前。
学校へ行けば、椅子に座って
静かに授業を聞く。
決まったときにはテストをして、
周囲に評価されていく。
 
これを大学まで16年間続けて、
幸せになれるイメージってあるのかな。
 
何のための勉強?
良い大学へ行くため?
良い就職をするため?
今や東大を出ても、就職難な時代。
たとえ就職しても、給与は頭打ち、
人は削減されて仕事量だけ増える。
企業の悩みは、うつや精神的ダメージで、仕事の継続が困難な人たちが
増えていること。
 
時代は、急速に変化していて
20年後は、今ある仕事の大半が
ロボットが担うことになるはず。
それでも、同じ教育を続けるのかな。
暗記中心の受動的教育。
戦後はとくに、戦争に勝利した側の
観点で、教育が進められていく。
その背景にどんな目的があるのか
考えたりする機会も、
あまりないのかも。
 
質問と答え。
質問には正しく答えないといけないと
思いやすい日本人。
そして、日本人は失敗を恐れる傾向もある。
 
暗記言語はもう限界の時代にきている。
決めつけられた世界に生まれ、
それが絶対だと思い、
ひたすら勉強を強いられる。
 
自分と繋がらない知識たち。
生きる中で、悩んだり落ち込んだり
しても、学校でまなんだことは
役に立ってはくれない。
 
 
暗記言語では、越えられない。
複雑な知識たちをイコールで
観ることもできない。
常に分離して、分けて、境界線をつくる。
知識だけでなく、自分の考えも
止まらない。考えが複雑すぎて
絡み合って、何がどうなってこの考えが生まれたのかさえ、
自ら整理することもできない。
山の頂上まで登ったのに、
どうやって登ってきたかもわからないから、降りることができない状態。
だから、さらにさらに登ろうとする。
 
そろそろ、新しい道具が必要。
代案が必要。
 
否定したり、批判するのはできても、
代案がなければ変化は生み出せない。
 
すぐ目の前にある、観点固定というメガネをはずす勇気をもってほしい。