日韓ビジョンフォーラムに参加して

今回のフォーラムは、
 
日本人は韓国人として、
韓国人は日本人として、
日韓の若者が、お互いの立場から
今、問題視されているテーマについて
考えてみるというものだった。
 
デリケートなテーマであることは十分理解できたので、
会場の雰囲気が、より真剣な空気感に包まれていくのを感じた。
 
全く異なる価値観を持つ環境で生まれ育った者同士が、
互いの観点に確実に立つことができたとき、
深い部分での共有共感が生まれてしまう。
 
アイデンティティレベルでの理解が可能になるんだ!と
この場から、次に繋がる未来に
希望を感じずにはいられなかった。
 
韓国人は、日本人と違って
はっきりと自分の思いを伝える。
逆に言わないことが相手に失礼だという。
 
10年以上前、カナダにいたとき
多くの韓国人留学生に出会った。
確かに、驚くほどストレートに伝える人が
目立ったように思う。
 
その中でも、今でも交流のある韓国人の友人が
一度だけ感情をあらわにしたときがあった。
 
普段、人懐っこく、私を「オンニ(お姉ちゃん)」と呼ぶ彼女が
感情をむき出しにして、私に伝えたこと。
 
それは、彼女の祖父が、戦争によって受けた心身へのダメージは、
日本が大きく関わっていたのだと話し始めたとき。
その時の彼女の表情や、あふれ出る怒りに近い感情は、
いまでもはっきり覚えている。
 
私はそのとき、日本が何をしたのか、何があったのか、
歴史を知らなさ過ぎたので、
何も反応できなかった。
ただ、小さく謝ったように思う。
 
それぞれの感情がつくられるのも、、
生まれ育った環境や周囲にいる人達から受ける
影響が大きい。
 
彼女の場合、理性ではわかっていても
止めることのできない感情が
心の奥底にあって
それが、ふとしたときに溢れでる。
 
そんな感情を持つことが、
ある意味当たり前でもあるのだと
感じた私は、ショックを受けた。
 
彼女との壁を感じた瞬間だった。
 
韓国との壁が厚いことを
痛感していたからこそ、
このフォーラムが一筋の希望の光を
感じさせてくれる。
 
このフォーラムの前身でもある
JAPAN MISSION PROJECT。
 
これを胎動させたのは、韓国人。
 
韓国人でありながら、
日本人以上に日本の精神性の高さを理解し、
可能性を見出し、
あらゆる逆境にもひるまず
前進し続け、突破し続けてきてくれた。
 
底知れない意志を感じる。
 
日本・韓国のみならず、アジア・
そして世界をも包み込んで、
新しい時代へと先導していく。
 
今、私に観える世界は
未解決の問題だらけに見える世の中ではなく、
希望そのもの!!
すべてが、希望へと繋がっている。
 
 
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