記憶(KIOKU)

記憶

感覚が憶えてる。
感情を呼び覚ます。
出来事を思い出すというよりも、感覚が感情が瞬時に反応する。

幼少時に蓄積した記憶やイメージは、大人になっても、いつまでも自分の身体やイメージに染み付いてとれない。
記憶として残るものは、視覚的なものではなく、殆どが感情として蓄積されてる。
こわい‥いつかこの感情に支配されてしまうのではないだろうか。
ふと、そんな思いがよぎる。

どうしたら、これを拭い去ることができるのか。
そんなことを、いつも考えてた学生時代。

そして今。
それは、不安とともに一掃された。

ただの過去の記憶。
けれど、激しく現実味を帯びていた。逃げ切ることができなかった。逃げても逃げても、追いかけてきた。
そんな、過去の記憶。
それは、ただの記憶だった。