傍観者

ただいるだけ 
そこにいるだけで
何もかもに欲がない 

出会いたくもない
聞きたくもない

そんな想いが巡る

ほんとは伝えたかったのに
我慢したこと
諦めたこと
悔しくて涙がでたこと

ほんとはわかってほしかったんだ

ごく当たり前でごもっともな
言葉なんていらない
答えなんて求めてない
理想なんて聞き飽きた

そんなこと求めてなかったんだよ

ただひとつを求めただけ

だけど返ってきたのは
私に足りないことばかり

力が抜けていく
閉ざす心の音が聞こえた
 
もう一度重い扉をあけよう

外からの力と中からの力が
重なった時
ようやく扉は開く