目的に生きる

目の前に、敷かれたレール

母が言う
食べないと病気になるから
ちゃんと食べなさい

父が言う
勉強しないと、将来困るんだ
子どものお前には、まだわからない

姉が言う
こんなことも分からないの
バカだね

言われたことをやらないと怒られる
言われたことをやらないと咎められる

そのうち、自分の中心が
母となり、父となり、姉となる

何かに追われてる
見えないけれど、これが正しいのかのかもわからない
わからないけれど、誰も教えてはくれない

やがて、母に父に姉に褒められたい
認められたい思いで走ってる

止められない
止めたらどうなるのだろう
こわい
レールの外は真っ暗闇だ

だけど、レールの先に 
光もみえないんだ
ただ一寸先のレールが見えるだけ

みんなは何処にいるの
さっきまで自分の側にいて
レールの横を走っていたのに

もう駄目だ
自分がどこにいるのかさえ
何に向かってるのかさえわからない
もう手放そう

そして、新しい世界へ飛び込むんだ

やったぞ
自分は光を手に入れた
そこに向かって走るんだ
自分の選択は間違っていなかった

けれど
足元にはまだレールが敷かれていた

まだ同じレールの上にいた

これをどうやって壊せばいいの
でも壊したら道がなくなる
落ちてしまう
今まで走ってきた足跡が
自分の誇りでもあるんだから
壊したくない
自分の生きた証なんだから

自分には未来がある
崇高で人類が求める答えを
知ったのだから
誰にも何も言わせない

最高の知で塗り固められた
その中に何があるの

自分

自分がまだいた

イヤだ
自分から自分を奪い取らないで
レールを壊さないで

それは、自分でしか壊すことの
できないレール

あなたが自ら壊さないと壊れない

早く気づいて

勇気をもって

壊した先に
本当の自由が待っている
本当のチームプレイが待っている

傷だらけになった
自分もあなたも
愛の爆弾で癒してあげよう